6/9(土)、トップバッターの豊田先生がなかなか現れないというハプニングはあったものの、6月例会が無事開催されました。
まずは、博士課程の吉野恭一郎氏による「青年保守派にとってのヴァイマル末期—同時代から見たタートクライス—」。同時代の社会へ "青年" 特有のルサンチマンを抱くタートクライスと、彼らの主張に対するフランクフルター・ツァイトゥングの批判を、歴史学的に落ち着きのよい説明、分かりやすい物語的位置づけを拒否しつつ分析。先生方からは厳しい批判も飛び出しましたが、若手研究者の心意気をみせた、可能性に満ちた報告でした。
続いては豊田先生による、「2006/7年度オスティア遺跡調査報告」。ローマのトイレがいかなる構造を持ち、人々がそこでいかに用を足していたのかという興味深い考察。お尻を拭く道具としての海綿、遺跡から新たに確認した2階トイレの痕跡などが紹介されました。また、この考察結果によって、『新約聖書』に描かれるイエスの最期の瞬間にも、新たな解釈が可能とか……。
会場には学部一年生の姿も。回覧された海綿体の実物に興味津々。果たして共用だったのか、それとも個人用だったのか…?
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